2020年9月6日 更新です。
急にアクセスが増えたので、確認したのですがこの商品は既に廃盤になっているようです。
若干、物が変わってしまいますが、ハイランダーのMK-02という弟分的な商品のリンクを貼っておきますので、ご参考にどうぞ。
Hilander(ハイランダー) 1100ルーメンLEDランタン 単一電池式 MK-02
2018年9月24日の記事はここから↓
今回の台風21号は近畿への被害がかなりありましたね。
僕の方は特に何かが壊れたと言う被害はなかったのですが、
長時間に渡り停電が続き一番困ったのが、夜間の明かりでした。
予想以上に長い停電
ここまで長時間に渡る停電というものを経験したことがなかったので、そこまで防災という事に気にしてはいなかったのですが、今回の停電を機に少し防災対策というものを少しずつでも取り組んで行こうと思い、まずは停電時の明かりをどうしようかと色々調べてみました。
停電時の明かりということで考えられるのは、懐中電灯やろうそくなどがあるかと思います。
懐中電灯も今はLED化され豆電球に比べて長時間照らすことができるのですが、基本的に広範囲を照らすよりある程度の範囲をそれなりの距離照らすといったモノが多く、室内で生活するという使い方はちょっと難しいかなと。
ろうそくは暗いながらも360度照らすというところでメリットはあるのですが、火を使うので扱いに注意が必要になり、大きな地震時には余震(最近は余震という言葉は使わないそうですが)が何度もあったりと安全性には不安が残るところです。
キャンプ用品にヒントを得た
では、他になにがあるのだろうと調べていると、キャンプ用品にそういった類いのモノがあるなと気づきました。
確かにキャンプというと基本的には電気やガスのない場所(これまたグランピングなど設備が充実したモノもありますが)で昼夜を過ごすことが醍醐味な遊びなので、防災に応用が利くモノが多数ありますね。
今回は明かりという事なので、ランタン(ランプ)が使えるのではと。ランタンにも大きくガスを使ったものと、LEDなどの電池やバッテリーで駆動するタイプのものがあることがわかりました。
ガスランタンはガソリンを入れたりする必要があり扱いがやや難しいというのと、やはり火を使うということで見送り。(特にうちにはニャンコがいるので火を使うモノが使いにくいというのもあります)
ということで、明かりの確保はLEDランタンを使うことに決定をしました。
LEDランタンといっても色々
LEDランタンですが、価格も大きさも明るさもピンキリです。LEDの発光のチップ部分もLEDランタンでは大きく2つ(SMDタイプとCOBタイプ)に分かれていると。
これは何かと言いますと、SMDはSurface Mount Deviceの略でプリント基板の上にLEDチップを複数実装して光量を稼ぐタイプで複数の発光体があるので影も複数できてしまう光り方をします。
COBはChip on Boardの略でセラミックやアルミの基板にLEDチップを貼り付けるため、放熱効果が高いそうです。こちらもLEDチップは複数実装するのですが、蛍光封止樹脂と呼ばれるLED部分の黄色い(他に色がある?)部分が複数実装している部分の面で使われており、点灯した時に一つの光源の様になりSMDタイプと違い影が複数にならない特徴があります。SMDよりも明るく省電力というのがCOBと。
感覚としましては、SMDタイプは色温度を切り替えてつかるモノが多いように思います。逆にCOBタイプで色温度を切り替えられるLEDランタンは僕が調べた範囲ではないように思います。
ですので、電球色に近い色などが欲しい場合はSMDタイプのランタンを探す必要があります。
防災用としてのランタン
なんだか被災してから使うモノに防災用というのも変な気がしますが、今回のような長時間に渡る停電時に使うという前提での照明となると、基本的に電球色というは必要ないかなと考えます。
また、限りある電源(電池など)で可能な限り明かりを採ることができるモノとなると、LEDランタンはCOBタイプになってきます。
最初は色温度を切り替えても良いかなと思ったのですが、300ルーメン台の明るさのLEDランタンで大体点灯時間は長くても30時間で短いものだと10時間を切るものもあり、夜通し付けることはないにしても、電池の交換を頻繁にする必要があるのと、電池も数を確保しなければいけないので、こういったものは極力少なく済む方が良いとの判断です。
明るさの種類
明るさも幅が広くあり、300ルーメン前後のものから、500ルーメン、1000ルーメン、それ以上と細かくはもっと分かれていたりするのですが、1000ルーメン辺りから明るさを何段階か切り替えられるモデルもいくつかあります。
その中で僕はLEDランタンで1600ルーメンという明るさのモデルに注目しました。
明るさは正義と防災用照明はこれではないと。
ハイランダー MK-05という名のCOBランタン
ハイランダーという名は「不死の民」のイメージしか出てこなかったのですが、アウトドア用品などを扱っておられるナチュラムさんのオリジナルブランドとのことで、コストパフォーマンスの良いアイテムを出されています。
ハイランダー 1600ルーメン COBランタン MK-05
単1電池4本で3段階切替(1600ルーメン・700ルーメン・300ルーメン)
点灯時間は各々(約170時間・約200時間・約300時間)となっています。
色の切替はできませんが、これだけ長時間使用できれば十分に実用的だと思います。
明るさ、点灯時間は申し分ありませんが、あえてデメリットを挙げるとすると、その大きさでしょうか。1000ルーメンまでのLEDランタンは小さいという印象なのですが、このMK-05は高さが約25cm、幅(直径)13.5cmと同ブランドの1000ルーメンモデル(高さ19cm、直径8.5cm)と比べて高さで1.3倍、幅で1.5倍大きくなっています。
ただ、他のLEDランタンがコンパクトなだけで、MK-05単体でみるとそこまで大きいなとは感じません。もちろん個人的な感覚で大きいと感じる方もいるでしょう。
明るさが単純1.6倍なのでほぼ比例した大きさかなと思います。
単1電池4本を入れた状態で、1216gとなかなかの重さ。これを持って避難所まで歩くとなると少々骨が折れそうです。が、今回は携帯性よりも停電時の宅内での使用が前提ですので、重さはそこまで重要ではないかなと僕は考えています。
1600ルーメンでの点灯
最初に撮影はiphoneXのカメラでしております。正直カメラ越しではその差が微妙というかわからないというか、どれも白飛びしてしまっている感じです。
何か良い撮影ができれば差し替えていこうと思いますが、とりあえずはそのまま掲載いたします。
1600ルーメンです。
光源はまともに見ることができないくらい眩しいです。光源を撮していない下の写真ですが、モスグリーンのソファがやや白っぽく映るほど明るいです。
700ルーメンでの点灯
700ルーメンです。
光源は1600ルーメンとの違いがよくわからないですね。1600ルーメンの方は映り込んだ部分がLEDチップの点がはっきりとわかる位でしょうか。
光源が見えない撮影では、モスグリーン感が1600ルーメンの時より出ているかなと。
300ルーメンでの点灯
300ルーメンです。
これも光源が見えている撮影はほとんどわからないですね。
光源が見えない撮影ではソファのモスグリーンが最も蛍光灯下の色に近い感じがします。
防災用照明としての結論
上記でも書いたように、明るさ・点灯時間は申し分なし。大きさも自宅室内で使用するには、さほど問題ではないです。20畳程度のLDKでも不自由する暗さではないです。
とにかく光源が眩しすぎるので、いかに光源を直視しないようにするかが難しいかもしれません。
立ったときの目線、座ったときの目線に光源が来ないような位置に置かないと目が眩みます。
高いところに吊すのが一番ですが、なかなか難しいですね。ランタンスタンドをLDKに置くというのも現実的ではないですし、冷蔵庫の上に置くなどになるでしょうか。
まぁ、1600ルーメンで何がなんでも使用しなければならないわけではないので、700ルーメンや300ルーメンで使用しながら、必要に応じて1600ルーメンで使うというのが良いですね。
価格も、税込みで4,980円と5千円を切っています。
大きな部屋にMK-05を配置しておいて、寝室などに少し明るさを抑えた小さいモノを配置するような使い方が良いと思います。
MK-05を寝室に配置して、寝起きに1600ルーメンは想像しただけでも目が痛くなってしまいますので。
地震だけではなく、天災への備えは必要だと感じておりますので、是非少しずつでも揃えていってもらえれば、いざという時に自身が救われることになると確信しております。